LINE ACCOUNT STRATEGY

足専ラボ LINEアカウント
中期戦略提案

1

当初の課題認識と現状

当初の課題認識

当初の課題認識

「LINE友だち数を増やしたい」

現状把握

本提案の検討にあたり、LINE運用とShopifyの数値を確認。

LINE運用

  • 有効友だち数:405人
  • 月次友だち追加ペース:数人
  • 流入経路:LP離脱ポップアップ/同梱サンクスカード

Shopify購入経験者247人の内訳

区分人数比率
購入経験者(全体)246100%
一般購入のみ22792.3%
∟ 1回購入のみ20482.9%
∟ 2回以上購入239.4%
サブスク経験あり197.7%
∟ アクティブ継続中93.7%
∟ 一時停止中41.6%
∟ 解約済み62.4%
2

課題

LINE友だち数の増加が頭打ち

月数人ペースで推移。「友だち数の増加」が実現できていない。

Shopify購入者のリピート購入が定着していない

F2転換率(2回目購入率)が約10%。一般購入者227人のうち2回以上購入は23人。9割が1回購入で離脱しており、LTV最大化の機会を取りこぼしている。

3

戦略

2軸並走フレーム

結論:2つの課題に2つの軸で対応する(2軸並走フレーム)

Section 2の2つの課題に対し、「量」と「質」の2軸で並走的に対応する。本提案における「量」と「質」の定義は以下の通り。

= LINE友だち数の拡大

→ LINE側の指標。広告投資により未購入層からLINE友だちを獲得する。

= Shopify購入者のリピート購入率の改善

→ Shopify側の指標。購入者をLINE友だち化+ID連携 → LINE配信でリピート促進 → F2転換率を上げる。

この2軸はそれぞれ独立した目的を持ち、別の予算で並走する。

対応する課題目的必要リソースKGI
軸A:質の向上② Shopify購入者のリピートが定着していないLINE経由でリピート促進 → F2転換率を上げる既存購買導線への組み込み中心(追加予算ほぼ不要)F2転換率(現状 約10% → 目標 20%)
軸B:量の拡大① LINE友だち数の増加が頭打ち未購入層からの能動的な友だち化広告予算が必要月次新規友だち追加数

両軸はそれぞれ別の目的・別の予算で走る別施策。組み合わせることで2つの課題に同時に対応する。

KGI / KPIの階層

階層指標
KGI(最終アウトカム)F2転換率(現状 約10% → 目標 20%)
中核KPI既購入者のID連携獲得数・連携率/配信ファネル指標
入口KPI友だち獲得数(軸A経由・軸B経由それぞれ計測)
4

軸A:質の向上

Shopify購入者のリピート促進

LINEリストの3層 × 購入ステージの6セグメントモデル

LINEリストの深度(友だち化/ID連携)と購入有無を直交させ、6セグメントで整理。

Stage 0:非友だちStage 1:友だち×未連携Stage 2:友だち×連携済
未購入① 外部② 見込み客プール③ レアケース
購入済④ 購入者×非友だち⑤ 購入者×未連携⑥ VIP

軸Aと軸Bの役割分担

  • 軸Aは④⑤⑥(購入者起点セグメント)の取りこぼし防止と活性化に集中。事業KGIであるLTV最大化に直接貢献。広告予算がなくても進められる基礎施策。
  • 軸Bは①→②(外部から未購入×LINE友だち)への能動的拡大を、広告投資で実現。「友だち数」という独立したマーケティング指標として位置づける。
  • 両軸は組み合わせ可能。軸Aを先行させ、軸Bは予算配分の意思決定がついた段階で並走開始する想定。

友だち追加経路の基準

採用する経路は、「友だち数を増やすため」ではなく「ユーザー側にLINEに来る独自のメリットがある」ことが先に成立している経路に限定。

逆に、「友だちを増やしたい」という動機を起点に、LINEに来てもらう動機を新たに設計する必要がある経路は、軸B(広告投資)の領域として整理する。

友だち追加経路一覧

#経路ユーザー側にLINEに来る独自のメリット状態連携率母数月次見込み
1LP離脱ポップアップ購買検討から離脱した層への、唯一残された再接点既存維持--月2〜5人
2同梱サンクスカード+10枚永久パスポート・足裏ツボガイドというLINE限定の継続的な経済価値リニューアル済5〜10%月28(全購入者)月1〜3人
3サンクスページ/マイページのID連携誘導+10枚永久パスポート・足裏ツボガイドというLINE限定の継続的な経済価値リニューアル中10〜20%月18(新規のみ)月2〜4人
4配送通知メール内LINE誘導商品到着後の継続的な足ケア情報の提供新規実装0.5〜1%月28月0人
5購入後フォローメール内LINE誘導商品到着後の継続的な足ケア情報の提供新規実装1〜2%月28月0〜1人
6紹介プログラム紹介者(既存VIP)が体験済みのLINEバリューを推奨として伝える中期新設--月0〜5人(仕組み実装前提)
7Shopify購入前のインセンティブ付きID連携割引・アドオン特典・ポイント付与等の即時経済価値(連携の手間を超える経済合理性)新規実装提案2〜4%月691(商品ページ閲覧)月14〜28人

母数の算出は、2025年5月〜2026年4月の12ヶ月平均に基づく。

連携率の根拠

#連携率根拠
1月2〜5人(実データ)LP離脱ポップアップ実績(2025/5/13〜2026/3/25 344日間で57人 → 月平均約1.7人。直近3ヶ月平均は月3.3人)から実数ベースで仮置き
25〜10%旧実績 約4%(リニューアル前9ヶ月で友だち追加8人)。リニューアル改善で5〜10%を想定
310〜20%旧実績 約7〜8%(旧デザイン9.5ヶ月でID連携9人)。リニューアル+訴求改善で10〜20%を想定
40.5〜1%メール内サブCTAの業界一般値
51〜2%メール内CTAの業界一般値(フォローメールは関連性が高めのため上限寄り)
72〜4%バナー形式想定(CTR 5% × 連携完了率 40〜80%)。実装後の実測で検証

軸A合算(重複考慮後)

経路群月次見込み
購入者・購入前経路(経路7主体)15〜30人
LP離脱ポップアップ2〜5人
紹介プログラム0〜5人
合計月17〜40人(中央値約28人)

推奨アクションと優先順位

P1

Phase 1:既存購入者の取りこぼし防止(即着手)

  • 配送通知メールへのLINE誘導枠の追加(配送状況通知の機能価値訴求)
  • 購入後フォローメール(商品到着後N日)でのLINE誘導枠の追加
P2A

Phase 2A:購入完了直後のID連携獲得強化(進行中)

サンクスページ・マイページでのID連携訴求を、+10枚永久パスポート+足裏ツボガイドの軸で強化。

  • サンクスページのID連携誘導バナー(リニューアル中)
    • 訴求軸:+10枚永久パスポート+足裏ツボガイド
  • マイページのID連携誘導訴求の強化(リニューアル中)
  • 未連携/連携済リッチメニューの出し分け運用(リニューアル中)
P2B

Phase 2B:購入前のID連携獲得(新規提案)

Shopifyに流入した後、購入完了のタイミングでID連携を促進する仕組みを構築。即時経済価値(割引・アドオン特典・ポイント付与)が、連携に伴う手間を超える設計とする。

  • 商品ページ上のID連携誘導バナー設置
  • 訴求軸:「ID連携で今回の購入から◯◯円OFF/+10枚増量/ポイント付与」等の即時経済価値
  • インセンティブ設計(割引/アドオン/ポイントから1〜2軸を選定)
  • ID連携完了 → そのまま購入完了に至る動線の最適化
  • 効果検証:購入前ID連携率/CVRへの影響
P3

Phase 3:プル型配信の運用本格化

  • お悩み解決に特化したコンテンツ運用(3択診断 → 症状別アンサー)
  • 配信内には消費促進・商品訴求を組み込まず、最終CTAはID連携誘導に統一
  • 配信対象(②⑤⑥)の混在前提で全セグメントに効果が成立する設計
  • ID連携獲得後の動線(ステップ配信・リッチメニュー)に消費促進機能を持たせる
P4

Phase 4:紹介プログラムの新設(中期)

  • VIP(購入者×ID連携済)からの招待動線設計
  • 紹介者・被紹介者の双方への特典設計(ポイント/限定セットなど)
  • エルメのトラフィックソース機能による経路別効果測定
  • 紹介URLの発行・配信フロー設計
5

軸B:量の拡大

LINE友だち数拡大

軸Bの位置づけ

軸Bは軸AとROIの観点で異なる

  • 軸A:既存購買導線への組み込みが中心。同じ購入者からのLTV最大化に直接寄与
  • 軸B:友だち数(量)というブランディング・マーケティング指標達成のための専用投資

同じ予算をLP流入広告(購買最適化)に投下すれば、購買単価としてはROIが高い構造ではあるが、「友だち数を増やす」という独立した目標を持つ場合の手段として、軸Bを位置づける。

達成目標と試算

項目数値
仮目標4,000人
達成期間24ヶ月
月次必要追加数約167人/月
軸A自然増(中央値)月約28人
軸Bで獲得が必要な数月約139人

軸Aの自然増だけでは月次167人の目標到達は難しいため、軸B(広告投資)の併走が必要となる。

LINE友だち追加広告(CPF)の相場

健康食品・化粧品系の業界相場(2026年時点):

業界CPF相場
健康食品・化粧品系(標準)200〜400円
一般150〜500円

軸Bの月次広告予算試算

シナリオCPF月次予算24ヶ月総額
楽観¥200約¥28,000約¥672,000
標準¥300約¥42,000約¥1,008,000
保守¥400約¥56,000約¥1,344,000

実施想定の量施策

#量施策役割
B1Meta/LINE友だち追加広告のLINE登録獲得キャンペーン量目標達成のための広告投下(主軸)
B2Instagram/TikTokショート動画によるLINE誘導量目標達成のための認知層拡大施策(中期)
B3ブログ・SEO記事からのLINE誘導量目標達成のための潜在層獲得(中長期)

軸BのKPI

  • 月次新規友だち追加数(経路別)
  • 24ヶ月での累計友だち数到達(仮目標:4,000人)

経路7(軸A)と軸B(広告投資)の関係:4シナリオ比較

経路7(Shopify購入前インセンティブ付きID連携)の実装有無 × 軸Bの実施有無で4通り

軸B(広告投資)あり軸B(広告投資)なし
経路7あり軸A月約28人 + 軸B月139人 → 24ヶ月で4,000人達成可能軸A月約28人のみ → 24ヶ月で約672人
経路7なし軸A月10人 + 軸B月157人 → 24ヶ月で4,000人達成可能軸A月10人のみ → 24ヶ月で240人

経路7の独自価値

軸Bで増える友だちは「未購入層」のため、KGIであるF2転換率(リピート購入)の改善には直接寄与しない。一方、経路7で増える友だちは「購入者」のため、ID連携・配信を通じてF2転換率改善に直接寄与する

つまり経路7と軸Bは「量」だけで見ると代替可能に見えるが、KGI(質)への貢献度が異なるため、事業の最重要課題であるLTV最大化には経路7が必要となる。

各シナリオの月次広告予算(標準CPF 300円)

シナリオ軸B必要数/月月次予算24ヶ月総額
経路7あり × 軸Bあり約139人約¥42,000約¥1,000,800
経路7なし × 軸Bあり約157人約¥47,100約¥1,130,400
経路7あり × 軸Bなし-¥0¥0
経路7なし × 軸Bなし-¥0¥0

戦略上のメッセージ

  • 経路7は「広告に頼らず友だち数を増やせる主軸経路」。経路7を含む軸A全体で月約28人ペース(24ヶ月で約672人)に増加する(現状の数倍)。
  • 経路7と軸Bは独立した選択肢として組み合わせ可能。
  • 経路7もBもやらない場合は、軸Aの基礎施策(経路1〜6)のみで月10人ペース。現状から改善はするが、4,000人目標には大きく届かない。
6

効果測定指標の全体設計

KGI(最終アウトカム)

F2転換率(2回目購入率):現状 約10% → 目標 20%(2倍改善)

LTV最大化の最たる指標。1回購入で離脱する層をリピート購入に転換できているかを直接測る。

中核KPI(ID連携獲得・配信ファネル)

  • 月次ID連携獲得数(経路別:プル型配信/サンクスページ/マイページ/メール)
  • 既購入者のID連携率(累計ID連携数 ÷ 累計購入者数)

配信ファネル仮目標:

段階仮目標
一斉配信開封率60%
配信内CTAタップ率5%
連携完了率(タップから)40〜80%

→ 例:300人配信 × 60% × 5% × 40〜80% = 1配信あたり約3〜7人がID連携

入口KPI(友だち獲得)

軸A(質の獲得)

  • 経路別の月次友だち追加数(経路1〜7)
  • 経路別の購入者比率(=友だちの質指標)
  • 経路7の友だち追加とID連携同時達成率

軸B(量の獲得)

  • 経路別の月次友だち追加数(B1〜B3)
  • 軸B経由の友だちのID連携率(事後フォロー指標)
7

戦略上の総括

戦略の優先順位:

1

軸A(質の獲得):④⑤⑥の取りこぼし防止と活性化に集中。広告予算がなくても進められる基礎施策。

2

プル型配信のKPIをID連携獲得に再設定。最終アウトカムはF2転換率の改善。

3

軸B(量の獲得):友だち数というマーケティング指標を達成するための専用投資。予算配分の意思決定がついた段階で並走開始。